校舎ブログ
【国立】保健師課程の実習で学ぶこと②
みなさん、こんにちは!
国立校チューターのNです。
少し涼しくなったと思ったら、既に寒い気候で、日々着る服に悩んでいる今日この頃です❄。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は、前回の続きです。
保健師実習で学んだことについて引き続きお伝えしたいと思います。
②保健所
保健所は保健センターと比べてより広域的で専門的な業務を行っています。
都道府県、指定都市、中核市、特別区、「地域保健法施行令」で定める市に設置されています。
東京都の多摩地区(八王子市、町田市を除く)でいえば、1つの保健所で約5~6市を担当しています。
そのため地域での課題を抽出し、必要な施策を計画立案・実施したりと組織づくりを行うことが重要な業務の1つです。
保健師は主に地域保健担当と感染症担当に分かれて活動しています。
・地域保健担当
難病患者や精神疾患をもつ方が地域で暮らしていくための対人支援を行っています。
また小児慢性特定疾病にあたる患者への地域支援も行っています。
個人支援を行いつつ、必要な支援について事例検討などの会議を通して考えていく様子が見られました。
地域課題についても考え、今後のどのような支援がこの地域では必要なのかを議論し、事業計画を立案することも行っています。
活動例)個別相談、電話相談、訪問、事例検討、グループ支援、精神保健相談、地域ケア会議、ネットワーク会議など
・感染症担当
地域における健康危機管理の拠点として、平常時の備えと健康危機発生時の対応を行っています。
また結核に対しての対応(結核健診、DOTS面接)や性感染症(無料の検査)に関する活動も保健所が主に行っています。
健康危機管理には感染症対策、食品衛生対策、医療対策、薬事対策、毒劇物対策、廃棄物対策などがあります。
今回の実習では感染症対策について主に学んできました。
感染症対策では、平常時の備えとして感染症発生動向調査を行っています。
毎週の会議では今どのような感染症が流行しているのか、世界ではどのような感染症があるのかを共有していました。
感染症の発生時には積極的疫学調査を行い、施設を訪問しての調査や感染源の探索、感染者へのケア、検査対象者の選定、終息までの情報収集などを保健師が中心となって実施していました。
活動例)DOTS面接、結核検討会、結核健診、DOTS検討会、性感染症検査問診、感染症診査協議会、積極的疫学調査、感染症会議など
この2つの担当以外にも企画調整担当や医療安全支援センターの業務担当の保健師が保健所では活動していました。
市町村と比べると、より専門性の高い対象への支援が多く行われている印象でした。
個人の事例から、地域の課題を考えて地域全体での支援につなげることが保健所の役割だということが分かりました。
行政の立場を生かし、各関係機関と連携することも常に行われていて、地域全体での支援の輪を活かしていくことが大切だということを学びました。
保健師と一言で言っても様々な人を対象にしていて担当によってそれぞれ異なる活動を行っていることが分かりました。
地域に住むすべての人が、QOLを向上していくことができるように地域での生活を支えているのが保健師だということが今回の実習で学んだことです。
今回説明した内容はこれでも一部ですので、保健師課程に関することで質問がある場合はぜひ校舎にお越しください!
産業実習も実施してきたため、また紹介できたらと思っています。
ではまた~!

