校舎ブログ

【津田沼校】第3回小論文 『言語論』

2018年4月23日
津田沼校

先週の土曜日の小論文は『言語論』について授業いただきました。

珍しく医療系ではないテーマですが、少しだけ関連はありましたね。

例えば英語では私は『I』、あなたは『YOU』の言い方しかありません。

逆に日本語は敬語や助詞も含め、同じ人を指す場合でも実に様々な表しかたがあります。

お母さん、おばさん、〇〇(名前)さん、彼女、君、先生、お姉さん、奥さんなどなど・・・

同じ人を表す語でも、関係性を考えて言い方を変えているのですね。

資料によれば、日本の犯罪者の自白率は驚くほど高いのだそうです。

相手によって、また言葉によって同じことを言っても印象ががらりと変わってしまうのは日本語ならではかもしれませんね。

私、昨日フリーマーケットに行ってきたんですが、様々なやりとりの押収を見ていて面白かったです^^

見たところ30代の女性にはお姉さん、同じく50代後半の女性にもお姉さん、60代後半からはおかあさん、80代以上はおばあさんと、世間で使われる年齢よりかなり幅がありますが、それがコミュニケーションだったりするのでそれでもいいのです。

私も30代になってからは、自分ではオバサンだなぁと思っていますが、他人におばさんと言われると正直ムッとするこの微妙な

年齢(笑)英語でも未婚はMISS、既婚はMRS、だけど、どちらかまよったらMSを使えばいいんです!!

 

皆さんの添削るる前の小論文を見せてもらって、つくづく日本語は世界の中でも難しい言語だなと痛感しています。

ストレートに表現するのは日本人特有の奥ゆかしさがないと見なされてしまうのです。

例えば今回のこの題材で、言い方が複数あるのは面倒くさい!!と思っていてもそのまま面倒!!と書いてはいけないのです。

会話でももちろんそうですが、遠まわしにそれを伝えなくてはなりません。

極端に言えば『デートしてください!!』と伝えれば相手はどう感じるでしょうか?

悪い気はしないとは思いますが、好意を持っていない相手に対してそれに答えるのは少し重いですね。断られる確率が高い。

しかし『ご飯たべに行かない?』なら同じことを指していても『OK』が出る確率が高いのです。皆さんの小論文もとてもよく書けています。

が、日本語による言い回しが弱いかなと。小論文は考える授業です。同じ表現になりがちな方は日常生活から言い回しを考えてみましょう(^^)/